落合博満「佐々木朗希は『日本で投げる分にはこのくらいでいい』という感じだったら、それが身について抜け出せなくなる危険がある」

2024年05月03日 14:45

[日刊やきう速報 - 千葉ロッテマリーンズ]

抜粋



1: 名無しさん 2024/05/03(金) 06:43:33.11 ID:RdoF3/eE0
落合博満氏がひも解く 「大人の朗希」メジャー挑戦するなら物足りない 変化球主体の新スタイルに苦言

 【オレ流慧眼】元中日監督の落合博満氏(70)が注目の選手、カードなどを独自の目線でひも解く「オレ流慧眼」の第2回は、「令和の怪物」ことロッテ・佐々木朗希投手(22)をオレ流で掘り下げた。7回4安打10奪三振無失点で3勝目を挙げた4月30日のオリックス戦の投球に着目。球速を抑えてフォーク、スライダー主体にした内容を「大人になった佐々木」と評した一方で将来的な不安を指摘し、独自の攻略法にも言及した。 (取材・構成 秋村 誠人)

 圧巻の投球を見たかった。それがオリックス戦の佐々木を見た率直な感想だ。昨年までのイメージを持って途中からスピードが上がってくるかと思っていたが、7回までスピードが上がってくることはなかった。直球にそれほど力がなく、これが今年の投球スタイルなのかなと感じた。

 全てはフォーク、スライダー主体になっていて、直球は内角がシュート回転して抜けていき、外角はたまに指にかかったいい球もあったが、ひっかけ気味になっていた。2年前に完全試合も達成しているオリックスへの絶対的な自信から、そこそこの投球で抑えられるという思いもあったかもしれない。それらを加味して、フォークとスライダーで組み立てたように見えた。

 投球フォームにしても、一時より腰高の投げ方になっている感じがある。そのため右足の蹴りが以前ほどないように見えた。規定投球回数のクリアや1年間ローテーションを守る意識から「このくらいで大丈夫」と感じているのかは本人に聞かないと分からないが、今は楽して投げているというイメージがあった。

 ただ、それではメジャーを目指すというのなら物足りない部分が出てくる。メジャーに行けば、目いっぱい投げる体力も、それを持続する力も必要になってくる。「日本で投げる分にはこのくらいでいい」という感じだったら、それが身についてしまって、そこから抜け出せなくなる危険がある。過去にそういう例はあるし、速球派がスライダーを多投すると直球の走りが悪くなるという球界の言い伝えもある。160キロを投げればいいというわけではないが、直球がよければフォークがもっと生きるはずだ。

 勝つためには、このスタイルでいいかもしれない。このままでもそれなりに勝ち星や投球回数は増えてくるだろう。これが今ある最高の方法論ということなら、ある意味「大人になった佐々木」とも見られる。ただ、果たして佐々木の将来を考えた時、今このスタイルを身につけてしまっていいものなのかどうか。今後の投球でスピードが上がってくるのかに着目したい。

https://news.yahoo.co.jp/articles/5856dda76f42b32bb2e8eb1b2d2f48d1e27cc0b1

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